水からの視線、3次元の都市
2007年7月26日 17:41 - seaside (activity)
東京湾水上タクシープロジェクトの
モデルコース選定とプロモーション・ビデオ撮影の為に、
4時間掛けて東京湾を周遊した。
平和島ー羽田ー品川ー芝浦ー台場ー有明ー夢の島ー豊洲ー月島ー汐留。
水上から、小型船の目線とスピードで3次元に目紛しく展開してゆく東京の概観は、
息を呑むほどにダイナミックで、
何度見ても、東京という都市のダイナミズムが
良くも悪くも世界にも類を見ない規模と性質に陥っていること、
そして、それを一身に体感出来る水上からの視線が、
代え難い価値を持っていることを再確認することとなる。
そこで、僕のお薦めする東京湾海上からの景観は次の通りだ。
1)芝浦運河沿いのたばこ屋のある風景
2)レインボーブリッヂとフジテレビ越しに見える羽田に着陸する飛行機
3)江戸時代の一大埋立て事業である浜離宮と、背後にそびえる汐留、東京タワー
4)豊洲ららぼーとと対岸のコンクリート・コンビナート
5)京浜運河河口に一列に並ぶコンテナ用の「きりん」
6)3次元曲線を描きながら並走するモノレール
7)水際に多い、奇妙な建造物とオブジェ
陸上では得る事の出来ない低い位置からの開けた視線は、
普段はナンセンスだと思っている構造物にも、意外な美しさを見出す場合がある。
(だからといって、その構造物や景観を肯定出来るかと言えば、そうではないが。)
橋や鉄道高架の3次元の立体的な連続性。
角度によって思いもよらない異質なものが隣り合う、時間的空間的コントラストのある眺望。
巨大なスケールで展開される異様なまでの反復。
海や河といった水辺とそこでのアクティビティは、
歴史的、国際的に見ても、都市の重要な社会資産であり、都市に対する貴重な視座であり、
都市構造の、そして市民の生活の一部である。
何とかして、東京の水辺を都市の生活に向けて開かれたものにしてゆかなければならない。
H.



